2017年・中国シクロクロスUCIクラス1レース御報告レポート・写真集
2017年 Qiansen Trophy Cyclo-cross 遠征
Yanqing and Fengtai , Beijing,CHINA
遠征期間:2017-9-1(金) 〜2017-9-7(木)

掲載写真撮影:Masakazu Abe,RGJチーム事務局

レース遠征報告書(PDF版)は、こちらからご覧いただけます。
レースレポート(PDF版)は、こちらからご覧いただけます。

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2017中国シクロクロスUCIレース・遠征ご報告

先日9月1日から日本を出発し、中国・北京でレース参戦しておりましたReady Go JAPANの須藤むつみ選手が「中国シクロクロスUCIレース遠征」の予定スケジュールを終えて9月7日に無事、日本帰国しましたので、ご報告申し上げます。

今回、中国CX 参戦した日本チームメンバーは以下のとおりです。(敬称略)
【メンバー】
〈Men Elite〉
小坂 光(宇都宮ブリッツエンシクロクロスチーム)※キャプテン
織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
小坂 正則(スワコレーシングチーム)
竹之内 悠(Team Toyo Frame)
重田 兼吾(Team CUORE)
斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT)
中里 仁(Speedvagen Family Racing)
向山 浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
〈Women Elite〉
唐見 実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
福本 千佳(Live GARDEN Bici Stelle)
須藤 むつみ(Ready Go JAPAN)
〈Staff〉
佐藤 成彦(弱虫ペダル サイクリングチーム)
池本 秀紀(宇都宮ブリッツエン シクロクロスチーム)
鬼頭 拓也(Team Toyo Frame)
高木 政佳(Team CUORE)
諏訪 孝浩(SNEL CYCLOCROSS TEAM)※総監督
〈Media〉
阿部 昌一

【レース日程】
第1レース:9月3日(日)
2017 Qiansen Trophy Cyclo-cross:Changxindian Station/UCI Class-1
場所:which is located in Fengtai District, Beijing, China.
第2レース:9月6日(水)
2017 Qiansen Trophy Cyclo-cross:Yanqing Station/UCI Class-1
場所:Yanqing venue is located in Yanqing County, Beijing,China.

この度の「2017中国シクロクロス(CX)UCIレース遠征」から無事帰国をすることができました。今回は主催者より「UCIシクロクロスレースポイント獲得選手のうち、ランキングのTOP100までを上から招待する」というアナウンスがあったため、2016-2017シーズンでUCIレースに参戦数が少なく獲得ポイントも少なかった私は落選濃厚でありました。

しかし、第3次の募集アナウンスでワイルドカード枠が発生し、UCIポイントの少ない私に参戦のチャンスが巡ってきました。実は春先から2017シーズンより弊Ready Go JAPANチームが「女子シクロクロスチーム」として活動を大きく方針転換したこともあり、オフロードを中心とした走行スキルを高めるトレーニングにシフトし、目標の1つとして「中国UCIレース」があったため、落選の報を聞いた当初も最後の一縷の望みをかけて、シクロクロスのトレーニングは続けておりました。そのため今回の遠征の参戦が決定したことは予想外というよりも、準備を重ねてよかった!という安堵が先でありました。

中国現地に到着してからは、同行する選手・スタッフには初回2013年の中国遠征から参戦しているメンバーも多く非常に心強かったです。更に、私自身がおかげさまで3回目の中国CXレース遠征ということもあり、ある程度は勝手が分かるのでレースに集中して臨める環境にありました。レース運営側では主催者は勿論のこと、主催者のお父様やレース総務担当、計測班のスタッフ、そして各国から参戦にきた選手やスタッフ、しまいには宿泊ホテルのスタッフにも知った顔が増えて有難かったです。

レース自体は年々レベルアップを感じておりましたが、特に今年については格段にレベルが高かったように思います。2レースともに前年と同じ会場、ほぼ同じコースレイアウトであったにも関わらず、昨年以上のラップタイムで走行しても、女子UCIポイント獲得の15位以内どころか、何とか昨年まで入っていた賞金獲得の20位以内にも残れない非常に厳しいものでした。

第1レースのChangxindian Stationは当日、レース直前の試走で落車をしてしまい負傷をしましたが、顔見知りの地元スタッフに救護を教えてもらい、スグに処置をしてもらいレースには無事スタート、レース中もメカトラブルがありましたが数回、ピットでバイクチェンジをしながら日本チームスタッフに素早く修理をしてもらい難を逃れることが出来ました。このレースでは35人中・26位で完走をしました。

第2レースのYanqing Stationは、レース前に日程があったためコース試走を丹念におこないましたが、それは他の選手も同じ条件であり身体も暑さに慣れてきたようで、昨年以上のハイスピードなレース展開で全く歯が立ちませんでした。こちらでも昨年以上のタイムで走っておりましたが、完走目前のマイナス1ラップの32位で終わりました。

思いつくだけの準備を日本でしておりましたが、まだまだ足りなかったようです。それは機材や装備でなく、何よりも走力とスキルが足りていませんでした。逆に言えば機材や装備で十分なご協力をいただき、事前にテストや工夫して準備できたので、自分の走力やスキルの足りない部分をカバー出来ていたように思います。改めてこの場をお借りしてRGJチーム協賛各社・関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

これから中国を始めとする各国のシクロクロスレースに参戦を希望する選手のために、少ない私の経験ですが今後に生かせるように発信をしていきたいと思います。そして、この貴重な経験を今後の日本国内のシクロクロスレースに反映できるように、引き続き活動をしていきますので、何卒シクロクロスにご声援のほどよろしくお願いいたします!

最後に主催のYanxing Songさん、そして地元レーススタッフの皆様、同行してくれた2017中国シクロクロスUCIレース遠征チームの選手・スタッフの皆様に深く感謝いたします。日中友好の輪をシクロクロスから世界へ!!

今回のレースのレポートにつきましては、下記にも掲載されております。ぜひご覧くださいませ。

<自転車関連WEB 掲載>
*AJOCC からの「2017 中国シクロクロス(CX)UCI レース遠征」メンバーなど詳細の公式発表。
http://www.cyclocross.jp/news/2017/08/2017-qiansen-trophy.html

*シクロワイアード:第1 レースレポート
千森杯2017 第1ステージ
5回目の中国シクロクロスレースが開幕 初戦で竹之内悠と唐見実世子がUCI ポイント獲得
http://www.cyclowired.jp/news/node/243058
*シクロワイアード:第2 レースレポート
千森杯2017 第2ステージ
中国のシクロクロスレース第2 戦で竹之内悠が4 位 唐見実世子もUCI ポイントを獲得
http://www.cyclowired.jp/news/node/243592

<使用装備>
フレーム:BOMA シクロクロスバイク・エピス、エピスR(ともにS サイズ)
※エピスがF ギア42×34 エピスR が46×36、R ギアはともに12-30
タイヤ:IRC チューブレス シラク・シラクMAD
ヘルメット:株式会社オージーケーカブト・ゼナード(カラー:レッド・S/M サイズ)
グローブ:株式会社オージーケーカブト PRG-2
ソックス:武田レッグウェアー株式会社 R×L ソックス・TBK750R(5 本指仕様ソックス)
ボトル・ボトルゲージ:株式会社オージーケーカブト
スキンケア:株式会社アミックグループ・AthleteX(アスリートX)
サプリメント・補給食:株式会社 隼・アスリチューン
ウエア:チャンピオンシステム(レースウェアのほか、アフターレースウエア含め)
輪行用品:コーワ株式会社・BTB 輪行箱PRO シリーズ203、ホイール保護カバー
サイクルメーター:キャットアイ・ステルス50
度付きサングラス調整:オードビー
シューズ:SHIMANO ※ペタル:TIME アタック

<RGJ 須藤の個人ブログ> ※自転車トレーニングサイト「じてトレ」にも掲載いただきました!
・2017-09-03
中国北京UCI シクロクロスレース・Changxindian Station/UCI Class-1
http://rockmutsumi.hatenablog.com/entry/2017/09/03/235604


どもです。

今日は中国シクロクロスの第1レース、2017 Qiansen Trophy Cyclo-cross:Changxindian Station/UCI Class-1。朝から天気は晴れ、チョット風があるかな?

昨年の中国シクロクロスレースの第2レース会場が、今回の第1レース。走ったことがあるコースなので事前にいろいろ準備はしてきたし、コース試走で記憶の再確認な感じだったので、コースラインも頭に入っている。身体の感じもイイ( ^ω^ )

女子のレーススタートが昼1時30分、その前に正午からコース試走が出来るので、朝ご飯は軽めに。

でも、お粥は必須(´∀`)今日も皮蛋粥、あとヨーグルトに紅茶。更にマフィンを2個パチってオヤツにキープも忘れないw

ジャージは昼の気温予想が30度だったので、チャンピオンシステムのTT用ワンピース。半袖で生地が薄く、襟ぐりが深めに切り込んでいるので、毎回暑い時期のシクロクロスレースでも使ってます。最近は日本でめ暑い時期のシクロクロスレースがあるから、そんな時もオススメします( ^ω^ )

アスリートXの日焼け止めに、強めの虫除けもスプレーして準備万端!さて、11時からの昼を軽く食べるか!と思ったら11時30分からに変更(T_T)それだと昼試走に間に合わないから、朝パチったマフィンを食べる。パチって良かったw

11時30分にホテルからレース会場まで約30分の道のりを自転車で移動。女子レースに出場する唐見実世子選手と福本千佳選手、さらに竹之内悠選手も一緒に会場へ。

会場にちょうど正午到着。コース脇にあるチームテントに荷物を置いて早速コース試走。BOMAのエピスちゃんをメインで使うので、先ずはエピスちゃんで試走。最初はゆっくり走るが昨日のマッドな路面が、強い日差しと風で乾いてしまい完全ドライコースに。その分スピードを上げやすいので、少しずつスピードアップして走れる。んー悪くない!

ちょうどピットエリアにスタッフの皆さんが到着して、運んでいただいたスペアバイクがあったのでBOMAのエピスRちゃんでも試走しておこう!と走る。

この時に調子にのって、砂利が浮いたコーナーに変な入り方をして落車、左肘を擦り剥く(T_T)やってしまった??

慌てず落ち着いて救護に行って、スグに処置してもらう。しかしレース前に転んで怪我して、ホントに私はおっちょこちょい、そそっかしいのだ。御祖師様に行かないとなぁ(´∀`)落語の堀之内かっ!世界平和w

自転車は大丈夫だったけど、やはり最初の予定どおり少し乗り味のソフトなエピスちゃんをメインで行くことに。タイヤは前後ともIRCチューブレスのシラク、空気圧は多分1.8と少し高めにした。

スタートコールがスタート10分前なので、トイレに行って、アスリチューンの赤・エナゲインを飲んでスタートへ。

スタート位置は前から3列めの一番右。ここならスタート後にインから入り込めるからイイかな?と。スタートはオンタイムで午後1時30分、スタートから暫くして、かなり登るので昨年のようにならないよう早めにインを刺して真ん中ぐらいまで行けた!ちょうど千佳選手の真後ろに付けたので、このまま付いて行こう!とコーナーの連続に入ったら、びっくりするぐらい下手くそな選手に前を阻まれて行けず(T_T)そのうち最後尾、って昨年と一緒、最悪!

更にダブルの階段セクションの後、下り坂後のギャップでサドルに体重がかかり過ぎてサドルが下がる。その後の緩やかだけど長い登りセクションで腰が踏ん張れないので、トルクがかけきれない!しまいには立ち漕ぎで誤魔化すが、それだと最後まで持たない!

しかし私にはBOMAのスペアバイクがある!ピット近くから「変えます!」と叫んで、素早くエピスちゃんからエピスRちゃんにチェンジ、その際には「サドル下がり!」の一言も忘れずに。ここから挽回せねば!

試走で落車したエピスRちゃんだけど、なんとかなだめながら少しずつ前の選手を捕らえる。特に登りでタレていたら、すかさず付いてコーナーで抜く。それを淡々と2周目。

3周目、またまたコーナーで落車ではないが前の選手と競っていたタイミングが悪くハンドルが取られて、またコケ(T_T)今度は左ブラケットが曲がる。一瞬、停止してブラケット位置を手で直そうと思ったが、慌てず落ち着いてピットの位置が近いので曲がったブラケットを何とかコントロールしてピットにたどり着く。

早めの「バイク変えます!」からのバイクチェンジ、「左ブラケット!」と修理をお願いしてエピスちゃんを受け取る。ピットワークはバッチリで最高!スペアバイクもあるし、ホントに有り難い限りです。BOMA様々です??

4周目までに3人以上は抜いたはず、更にエピスちゃんは硬い不安定な路面での、安定した走りに助けられて遅れを挽回する。スペアのエピスRちゃんは剛性が高いフレームなので、第2レースの直線が多いコースでメインを頑張ってもらいます( ^ω^ )

5周目に入る、何とか最終周回には入れた。更に1人捕まえたが、ここから急に前に選手の姿が見えなくなった。ここまでが巻き上げの限界か?と最後の連続コーナーセクションで、バイクを押して走る選手の姿が!ゴール近くのピットエリアに入る前には捕らえてしまいたい。申し訳ないけど抜かして、そのままゴールに入れた。最後チョット、サドルが又下がってたけど何とか誤魔化せたw

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第1レースのタイム

<2016のタイム>コース距離は2.1km
1周目・8:24
2周目・7:37
3周目・7:43
4周目・8:00
5周目・8:00

<2017のタイム>コース距離は2.7km
1周目・3:57 ※バグか?
2周目・23:33※バイクチェンジしたため正確なタイム不明
3周目・
4周目・9:18
5周目・9:30
※なおコース試走時での最速ラップは9:23

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順位は35人中の26位。しかし24位にゴールした千佳選手と1分差、そりゃ前が見えないわけだ。更に唐見選手は11位、しっかりUCIポイントと賞金をゲットしていた!

女子の後、開催した男子レースの表彰式で、メディア担当のアベマさんがゲットしたシャンパンを味見するカラミちゃん( ^ω^ )私も味見したw

こちらが女子レースの上位3名!!(photo:masakazu abe)

エイミー・カチョレック選手(写真中央)が見事3位に入賞!ま、本人は「残念、次回は優勝よ!」と言っておりました。さすが!(photo:masakazu abe)

女子レース結果。スタート後のコーナーセクションでドタバタしなければ、サドルが下がらなければ、ブラケットが曲がらなければ。タラレバばかりだけど、やはり賞金圏内の20位には入りたかった(T_T)中国タラレバ娘はいらないっ!何よりレース直前に怪我する、おっちょこちょいを治さなければ!

あとシクロクロス東京2017で活躍したエミリー・カチョレックが3位で表彰式に!「3位で悔し?!」って言ってたから、第2レースではやってくれると思います( ^ω^ )スゲーわ!

男子レースの前にアスリチューンのポケットエナジーとスピードキュアを飲んでから、着替えてピットに入る。今回は自転車の受け取り役。シクロクロスピットで自転車受け取って20年、選手の走りを支えてくれるスタッフのお手伝いと走りの勉強に入る気持ちは、落語の前座まさにその通り。

師匠の走りと、スタッフワークを勉強します!

午後2時45分スタートの男子レースは、女子の40分レース後、更に風が強くなり日差しが強くカラカラに乾いたコースで60分走るから、砂利の下のスリッピーな路面が出て滑る滑る!

日本選手も結構、転んだりして、更にはチェーン落ちやらパンクやらブレーキトラブルやらで、泥のレースで洗車の必要な状況でないのに意外と忙しいw

他のチームも慌ただしかったけど、やはり落車によるメカトラ対応が多かったかな?特にスタート直後の落車でハンドルが折れ、瞬時に終了していた選手は気の毒でした。スペアバイクないみたいだったし、もしもハンドルが手に入らなければハンドル折りに中国来たことになっちゃう(T_T)やはりスペアバイク有り難い!

ピットはダブルピットなんですが、その場所が連続コーナーセクションの途中にあるので、選手達のコーナーワークやライン取りの勉強になる。USAやオージーの選手はMTBも走ってるらしく、コーナーでドリフトが決まるとピットからも歓声が沸く(´∀`)カッコいい!でもドリフトするから路面が荒れて、他の選手がスッ転ぶ(T_T)悲しひ。

そんな男子のレース結果も( ^ω^ )悠選手は一桁順位!

レース後には皆んなでホテルへ自転車移動!着いたらスグ、自転車2台をBTB輪行箱にパッキング、明日のバス移動に備えます。

夕ご飯はタップリ(´∀`)お腹空いてたぁw今日も皆様お疲れ様でした!

ベテランはレースも強いが、酒も強いっ??w
でわでわ。

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・2017-09-06
中国北京シクロクロスレース・Yanqing Station/UCI Class-1
http://rockmutsumi.hatenablog.com/entry/2017/09/06/000000


どもです。

前の夜、かなりいっぱい夕ご飯を食べたから腹ペコではないけれど、お腹の動きを良くしたいのと街中を見たいので朝散歩。外は天気が良いが、かなり肌寒い。これが昼近くなると日差しが強く暑くなる。まあ、乾燥していて蒸し暑くはないが寒暖差が大きい。

今日の第2レースも女子は午後1時30分からスタート、しかしホテルから自転車で15分ほどで行けるし、3回目に走る会場なので移動の道順も覚えているぞwえーと、ホテル出て右行って、交差点3つ目を右に曲がり、また交差点3つ目を左に曲がり、んで道の左側に羊屋さんが見えたら会場入り口( ^ω^ )

こちらは宿泊していた中銀酒店。名前のとおり、何と中国銀行が運営するホテルで、中の一部フロアが中国銀行なのです。

朝8時に軽く朝ご飯、ついでに昼用のサンドウィッチを作る。更に暑くなるんで水分多めに摂取。

部屋に戻って相部屋の唐見ちゃんとダベリながら、ゼッケンをニットウ5000番で貼ったり。ウェアは第1レースと同じくTT用スーツ。実は第1レースで試走の落車で腰を大きく擦ってしまったが、薄いスーツ生地なのに皮膚は軽い擦過傷で済み、しかもスーツもホントに小ちゃい穴が一箇所空いただけ。更に血や泥も軽く洗うだけでキレイになった!おかげで2レース続けてTT用スーツが着れます(´∀`)有り難や!

アスリートXの日焼け止めに虫除けをスプレーして肌対策バッチリ!脚元はコースにシケインがないものの、階段が3箇所あるので2レースともにR×Lソックスの五本指ソックスTBR500。コレはランニングが入るコースに最適でございますよ( ^ω^ )奥様!

合間に先にレース会場へ向かうスタッフにスペアバイクを預ける。今回はBOMAエピスRちゃんをメインに、エピスちゃんをスペアバイクとする。

昼は11時から食べられるので、レース会場に行く支度を完全に整えてから昼ご飯。

11時30分に女子レースに出場する唐見選手、福本選手に、男子の竹之内選手に織田選手と5人で自転車移動、会場には15分ほどで到着。

会場には既にスタッフの皆さんがチームテントに待機していただいているので、タイヤゲージをお借りして昨日の試走で決めた空気圧に調整。実は昨日、何回かコース試走してIRCシラクマッドで空気圧を測ったら、何と2.3barも入っていた?? さすがにやり過ぎかも。でも2.2barぐらいは入れてもイイかも知れない。そこでメインのIRCシラクには前後2.2bar、スペアのIRCシラクマッドには前後2.3bar入れてみて、正午からの試走にゴー。

ラインを再確認しながら走るが、前半のオンロードやゴール手前の800m辺りからの高速区間が皆、尋常じゃなく速い!私も速く走ってるつもりなのに(T_T)かなり不安になる。

試走前にトイレ、そしてコース試走を2周してから、も一度トイレ。午後1時ちょうど、会場外にある舗装路の直線を往復して最後の仕上げ走。公園の入り口までで往復すると丁度15分になるので、戻ってきたらボチボチ、スタートコールが始まるところだった。

ゼッケン順にスタートに呼ばれて前から3列目のほぼ真ん中にスタンバイ。前の選手が変に前後に動くので怪しい。隣の選手も前の列にタイヤを突っ込み過ぎているので倒れ込まれたら困るなあ、と。そして午後1時30分ちょうどに女子レースがスタート!

スタート直後、嫌な予感的中!やはり前の選手がペタルをハメ損ねて出遅れて、その横の選手がよろけてコッチに倒れてくるので前も横も塞がれて進めない私。なんだよ!!振り切るのに時間がかかってスタート直後のオンロードからオフロードに入った頃には最後尾。目の前の集団に付いていきたいのだけど、ものすごいスピードで振り切られてしまう。そんなに私、遅いのか??

精いっぱい後半のフラット箇所も走るが前の選手の姿が1人も見えない。大きなミスもしないで走っているハズなのに、何かがおかしい。コントロールラインに入って2周目に入ったところでタイムを見ると9:21。30秒前にはメーターをスタートさせているので8分台で走っているはず。昨年とコースレイアウトが変わってないので、距離も一緒のはずだから、8分台というのは今までこのコースを走って最速のタイム。それでも前の姿が見えない状態。どうなっているのだ??

帰国してから昨年のタイムと比較してみたが、コースは昨年とレイアウトもほぼ同じで、周長も変わらず3.3kmだったようだ。

<2016のタイム>コース周長は3.3km
1周目・9:52
2周目・9:23
3周目・9:29
4周目・9:40
5周目・9:51

<2017のタイム>コース周長は3.3km
1周目・8:52
2周目・9:10
3周目・9:16
4周目・9:20
5周目・9:25

そして昨年は女子レース40分が5周回だったのに、今回は6周回のレースとなっていた。しかも残り1周回で脚きりされてしまった80%地点でタイムを見せてもらったら、トップは6分前半で周回していた。それでは全く歯が立たない。そんな私は残りあと僅か、1周回を残して32位でレースが終わってしまった。

同じく日本から出走していた唐見選手はトップから約1分遅れの1ケタ順位で8位、福本選手は健闘して26位となった。

こちらが女子トップ3の選手達。3位にUSAのエイミー・カチョレックが!(photo:masakazu abe)

この後は男子レース。こちらの走りも見たくてピット付近でレースを応援しながら見ていたがスピードの次元が女子以上に段違いで速い!!その中を特に竹之内選手が健闘して3位グループまで後半に浮上し、4位ゴールしたのは凄かった。一方でメカトラなどで有力と目されていた選手がリタイヤや成績振るわずだったのは惜しかった。ただ、男子も女子も大怪我なく全2レースを終えられたのは良かった。

何よりも第1レースでメカトラブルになってしまったバイクを池本さんに再調整していただき、更に移動後にも再調整いただき、非常に良い状態のバイクで走れたので、自分としては第2レースを最速ラップで走ることが出来たのは良かった。ただ、それでは全く世界的にはダメである、ということも分かった。もっとトップスピードを高くしなければならない。課題が又新たに出来てしまった。

そしてレースが終わってからも戦いである。というのもアフターパーティーが6時半からなので、それまでに自転車のパッキングを2台とも飛行機用に完璧に仕上げて、シャワー浴びて着替えて、その時間に間に合わせなければいけないのだ!

男子レースが終わってからレースリザルトがほしかったので、本部でプリントアウトを待ってみる。第1レースと第2レースとで、計測システムは同じマイラップスというのを使用しているのだが、オペレーターが違う会社のようで、第1レースはいつも見る顔だったし、スムーズにシステムを操作していたが、第2レースのオペレーター会社がイマイチで、どうもタイムの入れ替えが出来ないみたい。しきりに電話を掛けながらシステムをいじっているので、これは待っていてもダメだ!と諦めてホテルに戻るwww

午後5時にはホテルに到着したので、BOMAのマシン2台を拭き上げながら丁寧にバラしてBTB輪行箱に詰めていく。ついでに飛行機運搬用にタイヤの空気も抜いて、液体物もパッキングしながら輪行箱へ一緒に詰めていく。1時間で2台をようやくパッキング完了できた!

<2017中国CXレース遠征:総括>

第1戦のChangxindianレースでは、春先から約20年ぶりに開始したMTBトレーニングの成果もあり、レース本番ではメカトラがあったもののバイクのコントロールは悪くなく、スタッフの皆さんのピットワークにも助けられた。その感覚で第2レースのYanqingレースでは何とか挽回するためコース試走など念入りにおこなった。

更に、Yanqingレースは初回の3年前の北京CX参戦時から毎年走っているコースということもあり遠征出発前に準備もしていた。特にシクロクロストレーニングを平素からおこなっている茨城県・小貝川のコースが、このYanqingコースに類似していることもあって様々なラインやスピード、機材もタイヤなどいろいろ試して準備した。

しかし、今回はご存じのとおりUCIポイント上位100位の選手達を集めたということもあり、男女ともに参戦する選手全体のレベルが非常上がっていた。気になったのは第1レースのようなオフロードのテクが必要なコースよりも、ロードのようにハイスピードで流れるような走りになると抜群に速い選手が女子には多かったこと。多分ロードの高いスピードに耐えられる選手が多かったのだろう。私のような走りでは全く平坦のスピードに歯が立たなかった。そして目前マイナス1ラップで、あと少しの所で完走を逃してしまった。

そして今回、私なりに冷静に考えてみるとシクロクロスに限らず今現在の自転車レース全ての種目において日本は取り残されている、というのを直に肌で感じる遠征となった。確かに今回、この遠征レースで男子は竹之内選手が第2レースで目の覚めるような素晴らしい走りで3位に僅か及ばなかったものの4位となり、女子では唐見選手が全2レースともに好成績を修めた。ただ、そのすぐ前も後ろも日本選手がいない状態である。何よりもパワーとスピードが足りてないと思う。

では、高いパワーとスピードを得るためにはどうしたら良いのか?となると、日本で世界標準のレースコースを作り大会開催することも必要かも知れない。しかし、それは一部の選手だけにしか難易度の高いコースに対応できなくなってしまい、折角シクロクロスの入り口に立った将来の逸材を逃してしまう恐れはある。そうなると、やはりシクロクロスを含めたオフロード練習が気軽に出来るフィールドやコースを各地に設定することなのだと思う。その場所はレース本番で使用するコースの一部を利用したような場所が最適なのだとも思う。そして、これはシクロクロスだけでなくMTB、更にロードやトラックのトレーニング・練習に広く活用していく必要がある。

生活に直結していなければ、いくら素晴らしいレースを経験して今後に繋げようとしても容易に流れは途切れてしまう。何よりも1人でも多くの自転車関係者が「今のままでは、良い方向には変わっていかない」という危機感を強く持ってほしいのだ。レース後の打ち上げパーティーでニュージーランドやオーストラリアの選手と話をしたが、最近はレース大会数がグッと増えて良い選手が増えてきたという。日本も有難いことにシクロクロスの大会開催数は増加して関心は高くなってきている。では、その関心の高さを如何にして普及と選手育成に繋げていくのか?を、そして資金を如何にして将来に繋げるために確保するか?を今まで以上に考えて実行に移していく。そのヒントは今大会・中国北京UCIシクロクロスレースに今回参加し、その走りを目の当たりにした日本選手とスタッフ皆の胸の中にもあると思う。

昔から日本のシクロクロスでは、こんなスローガンがある。「そして世界へ」。その願いは今でも脈々と引き継がれているのがシクロクロスの最高に素晴らしいところ、それが今回の大会でハッキリした。

私も2017-2018シーズンはレース参戦とともにレースMCなどスタッフとして、シクロクロスが日本でもっともっと盛り上がるよう引き続き頑張っていきます。そして今後も世界を見据えて、果敢に真面目に取り組んだ成果を今後に繋がるように、今大会で果敢な走りを魅せた日本のシクロクロス選手の勇者たちを応援いただければ幸いです。

最後に重ねて、今回の遠征にご協力いただきました関係者の皆様、ご声援をいただきましたReady Go JAPAN女子シクロクロスチームファンの皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。



スライドショウの開始
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2017年09月17日 12時40分
Photo:Masakazu Abe
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2017年09月17日 12時40分
Photo:Masakazu Abe
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2017年09月12日 19時13分
Photo:Masakazu Abe
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2017年09月12日 19時13分
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2017年09月12日 19時13分
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2017年09月12日 19時13分
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2017年09月12日 19時13分
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2017年09月12日 19時13分
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2017年09月12日 19時13分
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2017年09月12日 19時13分
Photo:Masakazu Abe
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2017年09月17日 12時29分
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2017年09月17日 12時37分
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2017年09月17日 12時30分
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