ロードレース男女エリート レポート

本命不在の男子エリート 窪木一茂が初の栄冠!

別府史之(トレック)、新城幸也(ユーロップカー)の2人が出場しない事で、本命不在と言われた2015年の全日本選手権。

レース序盤、昨年優勝の佐野淳哉(那須ブラーゼン)を含む20名の逃げが形成される。しかし愛三工業が中心となってペースコントロールされたメイン集団により、レース中盤に吸収。その後単発の逃げと吸収が繰り返されるものの決定的な動きにはならず。時差スタートした女子エリート最終周回との兼ね合いで途中ニュートラルが入った後も勝負を決定づける動きがないまま、全日本選手権としては異例の50人以上の大集団のまま最終周回を迎える。

15人の逃げが決まり、残り5kmからはチーム右京の土井雪広、畑中勇介が波状攻撃をしかける。そして残り1km、畑中を吸収したカウンターで飛び出したのは窪木一茂。集団スプリントを予想していた観衆の前に単独で現れた窪木は、何度もガッツポーズを繰り返し、フィニッシュラインを越えると天を仰いだ。2位に畑中が入り、チーム右京は初のタイトルを1-2フィニッシュという最高の形で獲得した。

萩原vs與那嶺 4年目の2強対決

與那嶺恵理(サクソバンクFX証券)の完勝に終わったタイムトライアルから1週間。女子エリートのレースは今年も與那嶺と萩原麻由子(Wiggle Honda)の対決に注目が集まった。しかし、勝負に慎重になった2人と、その2人の動きをマークする他の選手は終始牽制状態。予想以上に遅いペースでのレース展開となった。

勝負を決定づける動きが無いまま迎えた最終周回、大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)が後続に1分の差をつけて先行。そのまま残り1kmを通過する。このまま逃げ切りかと思われたが、残り500mを切って萩原を先頭に猛追し、残り100mで大堀を捕らえる。最後は萩原と與那嶺、金子広美(イナーメ信濃山形)の3人でのスプリント勝負を萩原が制し、ロードレース2連覇を達成した。

萩原は3年連続となるジロ・ローザ出場が決まり、昨年に続き日本チャンピオンジャージで走る事になった。

クイックリンク

ー大会要項など
(公財)日本自転車競技連盟

ーコース情報など
那須サイクルフェスタ2015

ーロードレース開催地
那須塩原市
那須町

ータイムトライアル開催地
大田原市

このページのトップへ